祖父が他界した時、私は小学校6年生の時だった
急だったこともあり、祖父の自宅である姫路駅に着く前から、
自分の父親が右往左往していたのを今でもよく覚えている。
現在は、冠婚葬祭一般に、従来の紋切型の大掛かりなものではなく、
家族単位のアットホームなものにするなど、色々な式が出てきていますね。
自分の納得のいく式をするのは大切ですが、葬儀の場合、
まず主役が誰なのかが、解りにくいという点から、はっきりさせなければいけません。
主役は当然故人ですが、式の時に本人は不在という不思議な構造になってしまうのがお葬式、
ゆえに、それぞれが勝手に故人の遺志を尊重していたり、また本当は自分自身のための意見なのに、
故人の為という表現で事態がこじれてしまうこともあります。
1番良いのは、最期の過ごし方を含めて、エンディングノートを作っておいてもらうことです。
これなら客観的事実に基づけます。従ってエンディングノートには、予算や呼びたい人をなるべく具体的に明記しましょう。
抽象表現にしてあると、例えば「家族で仲良く」というような書き方の場合のお葬式なら、
受け取り方が人によって変わり、そこからもめごとが発生します。
姫路市の場合は人口が少ないため、ほとんどは他県など遠方から来るでしょう。
またお葬式の場合、誰が参列したいのか解りません。
故人の思い入れと関係なく、お葬式には来たかったという人が出てくることもあります。
交友関係はなるべく生前から把握しておき、地味にやりたい場合は、
その旨皆さんにお知らせしておくと、後日の混乱も防げます。
最初からアドレス帳などを持たせて、こまめに書いておいてもらうというのも良いですね。
ボケ防止にも一役買いそうです。
故人の立場になって考えて、自分ならどうしてほしいか、
これからの準備は何をしないといけないかを考えて行動すべきでしょう。